本年は、新型コロナウィルスの年と言っても過言ではありませんでした。今年は、地球上の多くの人々にとって特別な一年になったことは間違いないでしょう。
私のカリグラファーとしての2020年を振り返ってみると、大きな出来事は以下の通りです。
2月:マイケル・サル特別講義(Michael Sull’s Workshops)
アメリカの伝説的カリグラファーであるマイケル・サル氏が来日、彼の特別集中講義を受けました。ヨーロッパの伝統的なカリグラフィーを学んできた私にとっては、19世紀に新大陸アメリカで誕生したスペンサリアン体について話す彼の言葉のひとつひとつが新鮮で、今までの自分のカリグラフィーに対する考え方を見直す良いきっかけとなりました。
6月:劉暁波オンライン追悼集会(世界は劉暁波を忘れない)
3年前に亡くなった2010年ノーベル平和賞受賞者の劉暁波の肖像画(彼が中心メンバーとなって作成した「零八憲章(英訳)」の文章を手描きして作成)を発表したことがきっかけで、ありがたいことに劉暁波オンライン追悼集会に招待されました。
「零八憲章」とは世界人権宣言の発表から60周年を迎えた2008年に発表された、中国の政治体制について完全を求める宣言文です。中国では「香港国家安全維持法」の制定、内モンゴル自治区におけるモンゴル語教育の廃止、新疆ウイグル自治区の人権侵害、その他にも様々な問題を抱えています。日本のすぐ近くにある、日本の10倍以上の人口を抱える大国での出来事は、21世紀の現在、世界中が無視することの出来ない問題となっています。これらの問題は一朝一夕に解決できるものではありませんが、少しづつでも良い方向へ向かうことを、切に願います。
10月:OGBSとクリエイターEXPO
偶然にも2件の大きめのイベントが重なった10月ですが、クリエイターEXPOの方は、もともと4月開催の予定が、コロナによって延期になったものです。
新規分野の開拓はもちろんですが、たくさんの出展者の方々と知り合えたことが大きな収穫でした。
その他:ハイランドレメディーズの御披露目
私がブランドロゴをデザインしたハイランドレメディーズの商品、もともと今春発表予定だったのですが、ようやく今年の後半から皆さんのお手元に届くようになりました!(VerdeNaturで販売中)
私自身も、スキンケアやヘアケアに愛用しています。
以上、私の2020年の大きな出来事でした。
もともと引きこもりがちである私の生活様式自体は、他の人よりも変化が少なかったと思うのですが、やはり仕事面での影響は小さくありません。「コロナさえなければ」と思ってる方はたくさん居ることでしょう。今なお予断を許さない状況ではありますが、2021年は今年よりも世の中に笑顔が増えますように……!