令和6年 甲辰元旦のご挨拶

明ましておめでとうございます

昨年(2023年)も色々な作品を制作したり、文学フリマをはじめとする様々なイベントに出展したりましたが、その中でも、私にとって大きな出来事を9つあげてみました。

1.「じょっぱり – 看護の人花田ミキ」

「命を阻むものはすべて悪」をモットーに、看護に一生を捧げた青森県人 花田ミキ(1914-2006)を題材に、ナイチンゲール誓詞を手書きしながら、彼女の肖像が浮き出るように描いた文画作品が、映画「じょっぱりー看護の人花田ミキ」のクラウドファンディングのリターン品のポストカードに採用されました(おかげさまでクラウドファンディングは大成功、1,291万円も集まりました)。映画は無事完成し、今夏全国公開の予定です。


2.豊盃 純米大吟醸「米米」

青森県弘前市の三浦酒造が、豊盃米の特等米を39%まで磨いてつくった純米大吟醸「米米」のラベルおよびパッケージ制作をしました。4合瓶で4,000円という値段にも関わらず、発売2週間で本店の在庫が無くなってしまったそうです。今年も販売するそうなので、去年買いそびれた方は是非ゲットしてください!


3.弘前高校創立140年記念手拭

大変ありがたいことに、私の母校である青森県立弘前高等学校の創立140年記念手拭いの揮毫(デザイン)を依頼されるという栄誉にあずかりました。
毛筆で高校の校歌と旧制中学時代の校歌を、交互に手書きしながら、津軽の象徴である岩木山が浮き出るように描いた、文画作品を揮毫しました。

4.「いんすぴ」オーディエンス賞 銀メダル受賞

3月19日から5月12日まで、パークホテル東京で開催された、「日本のことば×現代アート いんすぴ Vol.4」に出品した拙作「まろやか」が、来場者の人気投票で2位を獲得、オーディエンス賞 銀メダルを受賞しました。
お題の「まろやか」から、まるいものを連想して、ハンプティ・ダンプティをモチーフに制作した作品。『鏡の国のアリス』のハンプティ・ダンプティ登場場面の文章を手書きしながら、挿絵を同時に描きました。

5.「国際書道連盟展」秀作賞 受賞

8月4日から12日まで、東京都美術館で開催された「第51回國際書道連盟展」に出品した、文画作品「田中正造の直訴状」が秀作賞を受賞しました。
足尾銅山の鉱毒被害を明治天皇に訴えるため、田中正造が幸徳秋水と一緒に制作した直訴状の文章を手書きしながら、彼の肖像を同時に描いた文画作品です。

6.親江会での作品展示

前回の「第50回記念國際書道連盟展」で秀作賞を受賞した「原爆行」がきっかけで、江戸川区の被爆者団体「親江会」の山本宏会長とお近づきになり、第23回戦争展in江戸川等、親江会のイベント会場で作品展示させていただきました。

被爆の実相証言を記録する場に立ち会った時に山本会長が仰った、「我々がいなくなった世の中に、この言葉を残してほしい」という言葉が、我が身にずしりと響きました。

7.文豪かるた

大阪工業大学 知的財産学部の水野ゼミが制作していた「文豪かるた」がついに完成!(私も少しお手伝いしました) 実際に遊んでみると、想像以上に面白い! その理由は、同じ文字で始まる札が複数あったり、同じ文豪の札が複数あったりと、一般的なかるたにはありえない仕様になっているところ。そこが意外な面白さを生んでいるのです!
※「文豪かるた」は水野ゼミの本屋の他、関西各地の書店等で販売しています

8.PAPERPAPERPAPER

11月20日から26日まで、京都下鴨のMAYURAUで「紙」をテーマに開催された「PAPERPAPERPAPER」に拙作も混ぜてもらいました。「文豪かるた」の水野ゼミの本屋もそうですが、この企画も文学フリマがきっかけで実現しました。そしてこのPAPERPAPERPAPERは、「文学フリマ下鴨」と呼んでも差し支えない、古都京都にふさわしい、文化の香り高い1週間を過ごすことができました。

9.「天空山・磊落堂」常設展示はじまる

昨年の秋にオープンした、横浜中華街の関帝廟向かいにある 横濱バザール 1階奥の「天空山・磊落堂」にて、拙作を常設展示してもらっています。

まだまだ発展途上ですが、色々とイベントを企画していて、ワクワクしています。中華街にお越しの際は、お気軽にお立ち寄りください!

10.「文画」商標登録

忘れてはいけない大イベント、「文画」の商標が4月に無事登録されました。

コロナ禍が始まった2020年に編み出した、「書」でもあり同時に「絵画」でもある独自の手法を「文画」と名付けました。2022年に商標登録申請をしてから約半年かかりました。

とはいっても、知名度がまだそれほどでもないので、これからも宣伝活動を継続していく予定です。

この他にも文学フリマを中心に、毎月のようにイベントに出展した2023年でした。そのおかげで知名度がやっと上がってきたという手応えを感じたものの、その分、創作活動のための時間が不足した感がありました。
その反省を踏まえて、今年はイベント出展を少し控えたいと思います。その分、情報発信の頻度を上げつつ、創作活動の時間をしっかり確保して行きたいと思います。

ということで、2024年の出展予定は今のところ以下の通りです。

<作品展示>
3月19日〜4月11日 「いんすぴ」これやん展Vol.5 パークホテル東京(汐留)
5月6日~5月12日 第9回KSアーティストクラブ展 ミーツギャラリー(銀座)
9〜10月 個展 名前はまだない珈琲店(東長崎 池袋)
9月14日〜10月14日 -光の杜- 2024 佐々木美術館(仙台)

<イベント出店>
1月14日 文学フリマ京都8
1月24,25日 OGBS大阪
2月25日 COMITIA147(東京)
5月19日 文学フリマ東京38
5月26日 COMITIA148(東京)
6月16日 文学フリマ岩手9

9月8日 文学フリマ大阪12
9月22日 文学フリマ札幌9
10月27日 文学フリマ福岡10
11月2,3,4日 東京インターナショナルペンショー
11月17日 COMITIA150(東京)
12月1日 文学フリマ東京39

あぁ、出展数が減るどころか逆に増えてる……これはもう時間を何とかやりくりするしかない!

それでは今年もよろしくお願いします
世の中が平らかになりますように…!

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