2025年10月17,18,19日、私はパリで開催されたアートイベント「ART SHOPPING PARIS」に出展してきました。
そもそものきっかけは約2年前、日本国内のアーティストを海外に紹介する「ジャパンプロモーション」からのインスタグラムメッセージでした。
数年前にニューヨークの画廊に出品したことはありますが、そのとき海を渡ったのは作品だけで、私自身は現地へ行ったことがありません。が、今回の会場は「芸術の都」パリ! それも世界一有名なルーヴル美術館に直結しておりパリコレの会場としても使用される地下商業施設カルーゼル・デュ・ルーヴルで開催する一大イベントに出展してみませんか? というお誘いなのです。
今回こそは作品だけではなく自分自身も会場へ行きたい、そして来場者の生の声を聴いてみたい……そこでやはり先立つものは金ということで、2024年9月からクラウドファンディングに挑戦しました。10月末締め切りで目標額100万円のところ、2ヶ月間で何と128万7,123円が集まりました(ご支援いただいた92名の過半数が青森県人でした)。本当にありがとうございます!

そしていよいよ10月16日の朝、羽田発エールフランスパリ直行便に搭乗予定でしたが、飛行機の不具合により出発が翌日に延期となってしまい、シャルル・ド・ゴール空港へ到着したのは10月17日17時(現地時間)でした。ART SHOPPING PARIS 初日のヴェルニサージュ(内覧会)の開催は19時、あと2時間しか無かったのでホテルのチェックインは後回しにして、空港から会場へ大荷物を引きながら直行することにしました。
初めて入るカルーゼル・デュ・ルーヴルは、観光客向けのブランドショップがいくつも並んでおり、さらに奥へ進むと巨大な地下大広間がありました。両脇には12世紀につくられた城壁がむき出しになっており、中央にはART SHOPPING PARIS会場入り口へと続く長蛇の列……私が到着したのは19時の開場直前でしたがその列は優に100メートルはありました。並ぶ人たちは皆ワクワクした様子で、このイベントがパリ市民の毎年恒例の「アートフェス」になっているのだということが、この熱気から伝わってきました。私もこの行列に並んで入場を待つこと約30分、やっと入場!


会場は、世界各国から集まったアーティストの展示スペースがパーティションで区切られており、まるで巨大迷路のようでした。日本最大のアートフェアと言われる「アートフェア東京」がショボく感じてしまう程の規模、そして熱気! さまざまな人が行き交う中、お菓子を配ったり、祝い酒をふるまったり、楽器演奏をしたりと、会場内はまさにお祭り騒ぎでした。この迷路のような中をさまよいながら、拙作が展示されている「ジャパンプロモーション」のブースへやっとたどり着き、スタッフや出展者仲間へご挨拶をしてから、ホテルのチェックインのため21時頃に会場を後にしました。
2日目の18日、最終日の19日も、パリの街歩き半分、ART SHOPPING PARIS半分といった感じで行動しました。パリの老舗画材屋をハシゴしたり、8年前に恵比寿のギャラリーで知り合ったアーティストが活動する「59 Rivoli」を訪問したりしました。

彼女もART SHOPPING PARISに出展しています
今回、ART SHOPPING PARISに出品した作品は2点でしたが、そのうち新約聖書の「テサロニケ人への第一の手紙」全文を書いた文画作品がとても評判が良かったです。その理由は、パリ市民はカトリック教徒が多いことがあると思います。じっくりと本文を読む人や、いろいろな質問を投げかけてくる人もいました。今回は通訳も付いてくれたので、こちらも素直な気持ちをお伝えすることが出来ました。以下、来場者のコメント(日本語訳)です。
“興味深い、オリジナルだ。 精神的。 建築家、テーマが非常に面白い。 遠くで見ると元気に感じる。 本当に素晴らしい。 アルファベットと輪郭を上手に使っていて、可愛らしい。 カリグラフィーの形態が素晴らしい。 とても美しい。 似たような作品を作っているので感動した。”

今回、パリのアートイベントに初出展して、一番強く感じたのは日本とのアート市場の規模の違いでした。アート市場をフランスと日本で比較した場合、10倍近い差があると思います。それから日本ではアートを特別視しているように感じることがよくありますが、パリではアートを特別視していない、つまりアートを身近な存在であると認識しているということは、私にとっても活動しやすい場所であると実感しました。
1週間足らずのパリ滞在でしたが、今回の旅で新たなインスピレーションを得ることができたので、ぜひともまた来年、新作を引っさげてパリへ行きたいと思っております。何よりイベント終了後に行こうと思っていたルーヴル美術館が、10月19日の館強盜事件により行けなくなってしまったので、次回はぜひとも行かねば! と決意を新たにしている次第です。その際はまた応援いただけると大変ありがたく思いますので、皆様よろしくお願いします!
